23.9.14 玉藻城被雲閣にて「SANUKI ReMIX3」記者発表を行いました。

9/6(火)、高松市 玉藻城被雲閣にてSANUKI ReMIX3の記者発表が行われた。
第3回のテーマは「ユニバーサる」。キャッチコピーは「パッカーーーーーン!ひらけ!感性!」。入り口ポスターのキテレツな言葉を二度見しながら来場した多くのメディアを前に、愉快な記者発表が幕を開けた。

 

ユニバーサる職人フェス

工芸でもアートでもなく「職人フェス」として発足したSANUKI ReMIX。香川県の地場産業や伝統工芸を支えるアーティザン(職人)と日本を代表するクリエイターが共創し、新たな付加価値を生み出すプロジェクトだ。その第3弾では、職人のすごさを世界の人たちにも感じてもらいたい、という思いから「ユニバーサる」というテーマが選ばれた。

 

外国人に日本語では職人のすごさを伝えるのは難しいが、感覚で伝えることはできるのではないか?ユニバーサルに、誰もが感覚的に職人のすごさを体感できるイベントはできないか?その試みとして、今回玉藻城(玉藻公園)桜ノ馬場に、職人の感性を詰め込んだ缶詰型ブース「SANUKI ReMIX感詰」を展開するという。職人の内なる感性を、トップクリエイターの弾ける表現力でブース内にインスタレーション展示として再現するのだ。

SANUKI ReMIX総合プロデューサーの村上さんは
「さぬきの職人ワンダーランド開演って、めちゃくちゃハードル上がってますね(笑)。でも、今回は玉藻公園全体を使って本当にワンダーランドにしていこうと思っています。」と笑う。

桜ノ馬場の「感詰PARK」のプロダクトデザインを担当する鈴木さんは
「老若男女誰もが楽しめる、見るとワクワクして足早に入りたくなるような空間にしたいですね。」と意気込んだ。

 

アーティザンの想い

また、アーティザンとして、
「香川漆器 川口屋漆器」「手袋 株式会社ダイコープロダクト」、「讃岐うどん 純手打うどん よしや」、「庵治石 たぶん、加工。」「最中種 髙尾最中種商店」の参加が発表された。

過去2回もSANUKI ReMIXに参加している株式会社ダイコープロダクト の大北さんは
「職人の技術や経験はクローズドな状態で蓄積されています。キービジュアルにもある通り、そうしたクローズドな部分をパッカーーーーーン!と開いてもらって、手袋が注目されるいい機会になればいいなと思います。」と胸を膨らませる。

たぶん、加工。の古市さんも
「石は普段あまり意識されない素材です。遊びながら石への理解を深めつつ、石の素材の持つ魅力を感じてもらえるイベントになればと思っています。」
と話すなど、各人それぞれの想いを抱えながらも、その根底には職人の技術や作品の魅力を広め、未来に残していきたいという共通の想いがありそうだ。

 

アーティザンとクリエイターの信頼関係

一方で、アーティザンとクリエイターの仲の良さが感じられる一幕も。

「かがわけ~んまるがめし~の~純手打うどんよしやです~」とおどけた歌いだしから始まった純手打うどんよしや・山下さんのトークでは「小杉さんは”見えた”と言っていましたので!すべったら小杉さんのせいで!」とコラボ相手のクリエイターをいじり、笑いをさそった。

吉本・香川県住みます芸人の梶さんは「山下さん、芸人の前にあんなうまいことしないで!」とツッコミつつ、「クリエイター・アーティザンの皆さま、と紹介されて、芸人の私はどれに入るんだろう?と震えております!」「純粋でクリーンな仕事をしている人たちの中に吉本という真っ黒を通り越して漆黒の企業が混ざっていいのか?思っております!」と芸人らしいジョークで会場を沸かせた。

職人、というと一見お堅いイメージがあるが、アーティザンとクリエイターの掛け合いは思いのほか朗らかで、仲睦まじい。SANUKI ReMIXのコラボを通じて生まれた確かな信頼関係を垣間見た瞬間だった。

 

クリエイター陣の意気込み

クリエイターとしては、
プロダクトデザイナー  鈴木正人さん」「コピーライター 岩崎亜矢さん」、「アートディレクター 小杉幸一さん」、「ナイトコンテンツディレクター 下田栄一さん」「パティシエ 辻口博啓さん」「ヴィーガンシェフ 楠本勝三さん」「香川県住みます芸人 梶剛さん」「クリエイティブディレクター 村上モリローさん」が参加する。

コピーライターの岩崎さんは
「技術の追及や、技術を残していこうとする努力が本当にすごいと思いました。手袋と香川漆器、全然違う二つをつなげて、「香川県、すごくおもしろいよ!」と伝えたいです。」と目を輝かせる。

アートディレクターの小杉さんは
「山下さんの目になって、見えているもの、感じていること、五感全てを自分のものにしながら新しいことをしていきたいですね。まあ、まだまだなんですけど……僕も歌った方がいいかな?(笑)」と、おどけつつもメディアに真剣なまなざしを向けた。

クリエイター陣のトリを飾ったのは、吉本・香川県住みます芸人の梶さん。
「お客さんが少しでも近づきやすいよう、入り口になれるようにお笑いを使って色々な仕掛けをしていきたいと思っています。ぜひよろしくお願いいたします!」としめくくった。

 

さて、ここで改めてSANUKI ReMIX3のアーティザンとクリエイターのマッチングを見ていこうと思う。

【香川漆器 】川口屋漆器 佐々木康之・【手袋】株式会社ダイコープロダクト 大北昌平×【コピーライター】株式会社サン・アド 岩崎亜矢

【讃岐うどん】純手打うどんよしや 山下義高×【アートディレクター】株式会社one happy小杉幸一

【庵治石】たぶん、加工。古市朋之×【ナイトコンテンツディレクター】株式会社ランハンシャ 下田栄一

【最中種】髙尾最中種商店 高尾淳平×【パティシエ】モンサンクレール 辻口博啓・【ヴィーガンシェフ】菜道 楠本勝三

その他ざまざまなアーティザンたち×【お笑い芸人】吉本興業株式会社 香川県住みます芸人 梶剛・【クリエイティブディレクター】株式会社人生は上々だ 村上モリロー

「職人の感性を表現する」という前代未聞のお題に難しさを感じるコメントも見受けられたが、職人らの技術や作品の”真髄”を目にしたクリエイター陣の想いは熱い。上述した以外にも、参加クリエイターの多くがSANUKI ReMIX3への期待と熱意の言葉を口にした。

 

10日間にわたるエンターテイメントショー

被雲閣では、讃岐職人の作品の展示、販売を行う。また、今回は過去最長、10日間のロングラン公演だ。会期中は夜間も開園しており、仕事帰りに立ち寄ることもできる。

今イベントのメインを張るであろう桜ノ馬場「SANUKI ReMIX感詰」、被雲閣の讃岐職人による展示会、アーティザンやクリエイターだけにとどまらず、ミュージシャンらをも巻き込んだ10日間におよぶエンターテイメントショー。

高松の和の城を舞台に、一体どんなワンダーランドが誕生するのか、今からとても楽しみだ。

 

NHK https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20230905/8030016784.html

KSB https://news.yahoo.co.jp/articles/704c6d58ffa4eb799232bc58b3500c751600b147

RSK https://news.yahoo.co.jp/articles/f77ee088b7531c8f4b41f0620f66982b1ab8d733

テレビせとうち https://news.yahoo.co.jp/articles/535ae4d3e7a5da6a12a525a9578121d6725a53f9

日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC055RP0V00C23A9000000/